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ゴムは年数が経つと劣化するもの
サスペンション各部の接続部には、振動や衝撃を緩和する為にゴム製のブッシュがセットされています。これらの寿命は5万~8万キロで10万キロ走れば確実に劣化しています。異音がしていない、まだ切れていないと安易な考えもありますが、足回りの踏ん張りがきかない、安定性が無くなるほど現象がでてきます。よく、走りが不安定と言うだけでアライメントの狂いと短絡的に考える人が多いですが、アライメント調整は本来、足回りの整備が完了してからの作業です。ブレーキホースもキャリパーシールもゴムです
通常ですと、ブレーキの消耗品の代表はブレーキパッドやディスクロータなどですが、年数や10万キロを超えている場合はブレーキホースやキャリパーシールも要交換項目になります。油圧を伝達するホースもキャリパーのピストンシールもゴム製で出来ており、距離や年数が経てば確実に劣化します。このため、定期的に分解・整備する必要があります。ベアリングは常に回転し負荷がかかっている部品です
ホイールの回転軸にはホイールをスムーズに回すためにベアリングが取り付けられています。特にホイールベアリングは荷重が直にかかりますので、年数や距離を走れば確実に消耗します。グリス焼け、グリスの老化によりベアリングにガタが発生し、ステアリングが振られたり、異音、タイヤの偏摩耗などのトラブルがおこりますのでメンテナンスが必要になります。シャフトや連結部分を守っているのもゴムカバーです
ミッションの駆動をホイールに伝達させているドライブシャフトには、サスペンションの上下運動や前側であればステアリング操作による曲げる力が常に加わっています。年数の経過したドライブシャフトブーツでは破れてしまい、中に注入してあるグリスが飛び出してしまいます。輸入車の場合は、3万キロぐらいでも切れてくるケースがあるため定期的なメンテナンスが必要な箇所となります。意外に交換をしない部品、オイルエレメントは交換するのに・・・
ガソリンにゴミや水分が混じるとインジェクターノズルが詰まり、エンジンの不調の原因になります。10万キロ前でも定期的に交換が必要な部品です。またガソリンを供給するのに燃料ポンプが取り付けられていますが、年数や10万キロ以上走行しますと、圧力の低下やエンジンストールの原因になりますので、予算が許せば交換しておきたい部品です。最近はオイルが注入されているものが多く劣化が早い
エンジンとボディの接続部分、ミッションとボディの接続部分には振動が伝わらないよう遮断するエンジンマウントやミッションマウントが取り付けられています。年数や距離数が経過するとマウントのゴムが切れ、中に入っているオイルが漏れだして室内に振動が伝わってくるようになります。ミッションの場合にはシフトチェンジが上手く行えなかったり様々な現象が現れますので、定期的な交換が必要な箇所です。上記事項に思い当たるオーナー様、ぜひご相談下さい。