メルセデスベンツGクラス、ブレーキの効きと踏み込みが深いということで入庫です。
早速、ロードテストを実施して依頼内容の確認です。通常のブレーキングですと一度踏み込むと深く、二度踏み込むと通常のフィーリングに戻ります。
これは、ドラムブレーキ特有の症状ですので、踏みしろの調整が必須になります。
現行のGクラスは前後共にディスクブレーキですので必用は有りませんが、初期のGクラスはリヤブレーキがドラム式となっておりますので、まずはブレーキ調整から始めます。調整後、フィーリングは良くなりましたが、ずっと踏み込んでいると、ペダルが深くなる事が分かりました。点検の為、ドラムを脱着した所、ブレーキのオイル漏れを発見いたしました。ドラムタイプはブレーキライニングを左右に押し広げる部品として、ホイールシリンダと言う、油圧で左右に押し広げる部品が取り付けられています。今回はホイールシリンダからのオイル漏れにより圧力が抜けてしまう為に、ブレーキが深くなっていました。ホイールシリンダのカップシールキットを交換してブレーキは完治です。