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本日はメルセデスベンツ Eクラス w211 m113エンジン 車検整備のご依頼です。
このM113は前型のM119エンジンの後継機型で前型が4バルブだったのに対し、
排ガス規制に対応するため排気側デュアルイグニッションと排気バルブが一本の3バルブ方式を採用した特徴的なエンジンになります。
早速車検取得の為の点検を進めていきます。
室内側ではワイパーの拭き取り具合やウインドーフィルムの確認、警告灯のチェック等を行います。
次にエンジンルームを上からチェックしていきます。
両バンクのタペットカバーからオイル漏れが確認できました。
漏れ具合は少し下に垂れてしまっている状況です。
次に下廻りの確認を行います。
ブーツ切れやブッシュ切れ、各部オイル漏れ、ブレーキパッド残量等の確認をしていきます。
下廻りには特に異常が有りませんでしたのでエンジンオイル交換などの消耗品交換、タペットカバーからのオイル漏れ修理がメインになります。
お客様にご説明させて頂き作業を進めます。
両バンクのタペットカバーガスケット交換ではそんなに多くの部品は外しませんが配線等が邪魔になります。
配線の被覆が硬化している場合があるので慎重に外します。
タペットカバーを取り外し、カバーガスケット交換、ブローバイケースのガスケット等も交換します。
両バンクシリンダーヘッド部分を清掃し、タペットカバーを組み付けていきます。
ボルトを締める前に鏡でタペットカバーガスケットが落ちていないか確認ができたら逆の手順で組みあげます。
交換が終わったら他の消耗品の交換、試運転を行い、オイル漏れがない事を確認して作業完了になります。
無事車検も取得しました。
M113エンジンではタペットカバーのオイル漏れはよく有ると思います。またこのエンジンもタペットカバー下にすぐエキゾーストマニホールドが有り、最悪の場合火災の原因にもなりかねません。
定期点検を行う事で防げるトラブルは沢山有りますのでぜひ一度弊社にお問い合わせください。