マリオットマーキーズ整備スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の整備はベンツ S550 W221の冷却水漏れ修理です。
クーラントタンク内のクーラントが減るということで入庫されました。
W221ではモデルによってV6、V8、V12エンジンが搭載されていますが、このW221はV8エンジンが搭載されています。
V8以上になるとエンジンが大きくなるため、エンジンルームのスペースがとても狭くなってきます。
早速点検を行っていきます。
ボンネットを開けクーラントタンクを確認すると、ご依頼通りタンク内のクーラント量が規定値より少ない状態でした。
おそらくどこからかエンジンの冷却水が漏れているのだと思います。クーラントのリークテスターを接続しクーラント回路に1.5barほどの圧をかけてクーラント漏れを特定していきます。
エンジン上部に水漏れが確認できなかったのでエンジンの下側から点検を行なう為、車両をリフトアップしてアンダーカバーを取り外すと前側のアンダーカバーにクーラントが垂れていました。
その上にはクーラントを冷却するためのラジエーターがあり、ラジエーターのサイドタンクからクーラントが漏れていることを確認できました。
W221では今回のようにラジエーターから冷却水が漏れてくる事例が多く、弊社でも何件か作業を行ったことがあります。
他の箇所にクーラント漏れは確認できなかったのでお客様にご説明させていただき、今回はラジエーターとラジエーターに接続されるアッパーホース、ロアホースの交換を行います。
W221のラジエーターの交換には各部ハーネス、フロントバンパー、エアコンコンデンサーなどを取り外していく必要がある為、とても時間がかかります。
フロント廻りをバラしていきようやくラジエーターが外れました。
新品のラジエーターを取り付け、逆の手順で慎重に組み上げ冷却水、エアコンガスを充填します。
最後に走行テスト、冷却水の水量チェックなどを行って問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回はW221のラジエーターからのクーラント漏れでしたが、ベンツはW221に限らずラジエーターからのクーラント漏れが起きやすいです。
少量の漏れですと気づきにくい場合もあり、そのまま放置しておくと漏れが酷くなりエンジンオーバーヒートにつながりますので定期的な点検がとても大事です。
ベンツに限らず何か気になることがありましたら弊社へご相談下さい。