ベンツ車検

ここ2～3年弊社にも増えてきた、「車検を通すだけでいいんですけど・・・」というお問い合わせ。聞けば、特に不具合はないからという理由。そもそも車検とは、保安基準に適合しているかどうかをその時点で判定するもの。検査に合格したからといってその後の安全を保障するものではありません。その考えの元凶が、最近増大している激安車検・通し車検ですが、ご存知ですか？

激安車検の多くは何処かで必ずコストダウンをしています

その主なものでは点検項目数を減らしているというもの。点検項目が少なくないということは、1台に掛かる時間が少なくコストを抑えている為、料金を下げてお見積もりを提示してきます。

例えば、オイル漏れをしている車両も綺麗に洗浄してしまえば車検は合格してしまいます。ブレーキパッドの残量が少なくても、最低限の制動力が有れば検査はクリアします。悪質になると何も点検をしないで、ラインを通すだけの業者も存在します。いわゆる代行車検です。

上記のように、整備や点検を行わずに車検を通す業者(いわゆる車検代行屋)が増えています。激安車検の多くもそうですが、こうした業者はベンツが本来必要とする点検・診断・メンテナンスを行わず、サービスリセットのみを行い、表面上保安基準に適合しているように見せて車検を通します。極端な話をすると、「車検を通す瞬間までの適合」を目的としているため、車検を通した翌日以降の安全面は何も保証されていず、お客様の安全すら考えられていないのです。
自分の車のメンテナンスに目を向けることはもちろん、整備を適切に行っていく責任はオーナー様ご自身にあります。
かけがえのない命を預ける車です。ご自身のみならず、大事なご家族や友人を乗せることもあるでしょう。

「とりあえず車検は通すだけでいい」―それは非常に危険なことなのだということを認識しましょう。