マリオットマーキーズベンツ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日ご紹介するのはメルセデスベンツW211のエンジンマウント交換です。
エンジンをかけるとボディーが振動するということでご入庫いただきました。
早速症状の確認をすると、エンジンをかけた際にアイドリングでボディーにすごい振動が伝わってきます。
このW211はガソリン車でV6エンジンが搭載されているのですが、室内に乗っているとディーゼルエンジンのトラックに乗っているかのような音と振動を感じます。
アクセルを踏み込むとエンジンはキレイに吹き上がり、ミスファイア等もありませんのでエンジン本体に問題はありません。
こうなるとメルセデスベンツでは定番のエンジンマウント不良です。
エンジンマウントは車体とエンジンの間に装着されていてエンジンの振動を吸収し軽減してくれる部品です。
ゴムブッシュでできているので、エンジンの振動や重さで経年劣化すると振動を吸収する性能が低下して今回のような症状が起きてしまいます。
メルセデスベンツでは他のメーカーに比べてエンジンマウントの不良が多いです。
エンジンマウントの他にもミッションを支えるミッションマウントも劣化していたので、お客様にご説明させていただき、エンジンマウントとミッションマウントの交換となりました。
エンジンマウントの交換作業はエンジンとキャリアを切り離さなくてはいけない為、このようにエンジンをエンジンハンガーで支えます。
こちらがエンジンマウントなのですが、スペースがとても狭く取り外すのが大変です。
外れたエンジンマウントです。
左右ともすごく劣化していてブッシュの頭が潰れているのと
このようにマウントがちぎれていました。
取り付けはエンジンマウントの位置を確認し慎重に行います。
左右とも無事交換が完了しました。
ミッションマウント
続いてミッションマウントですが、こちらもこのようにだいぶ劣化しています。
左が新品の部品で、新品に比べるとブッシュが潰れてミッションを固定する部分が下がっているのがわかると思います。
ミッションマウントの交換も完了しましたので、
早速エンジンをかけてみると無事に不快な振動と音がなくなりました。
試運転を行って問題がありませんでしたので作業完了となりました。
メルセデスベンツではW211に限らず、今回のようにエンジンマウント不良が起きやすいです。最近エンジンの振動が大きくなった、音がうるさくなった気がするなどがあればエンジンマウント不良の可能性がありますので、ぜひ弊社へご相談ください。