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メルセデスベンツ Eクラス(W212)E350ブルーテック(ディーゼル) 車検 オイル漏れ

マリオットマーキーズブログをご覧頂き誠に有難う御座います。
今回、ご入庫頂いたお車はメルセデスベンツのW212 E350ブルーテックです。
車検点検の他に、駐車場にオイル漏れの跡が出来るので見てほしいというご依頼も頂きました。

ブルーテックとは、ベンツのクリーンディーゼルの名称です。エンジン内部の改良によって排出ガスの生成を最小限に抑え、触媒のシステムにより問題になっていた黒鉛を99%除去するなど環境対策をしたディーゼルエンジンです。

特にメルセデスベンツでは独自のインジェクターと触媒コンバーターを用いており、排出ガスにアドブルー(尿素水溶液)を噴射してその熱反応によってアンモニアを生成して触媒を通過させ、害がない窒素と水に分解しています。

ブルーテックエンジン自体は高性能で燃費も良く、環境にも優しいのですがメンテナンス面で考えるとガソリンエンジンと比べて、部品点数が多く、何か故障があった時の作業等が少々大変になるケースもあります。

今回のE350でもガソリンエンジンでは付いていない部品等があるので外していく点数が多いです。

エンジンの後ろ側、エンジンとミッションの継ぎ目からオイル漏れが下記の写真になります。
通常であれば、リアクランクシールの交換を行うのですが、E350ブルーテックの場合他にも疑う箇所があります。
まさにこの車両はそこから漏れていました。


スターターモーターを取り外し、リアクランクシールよりも上側を点検するとオイルが垂れてきた跡があり、この場合はエンジンVバンク間にあるオイルクーラーからのオイル漏れが原因になります。

従来のエンジンであれば、インレットマニホールドを外せばアクセス出来るのですが、E350ブルーテックの場合は吸気側と排気側の位置が逆に設計されている為、アクセスするのにエキゾーストマニホールドやタービン等様々な部品を外さなければなりません。

オイルクーラー交換時に必要なガスケットやオーリングの見積もりを同時に行い、ホース類やパイプ類はお客様と打ち合わせを行い、再使用出来るものは再使用して修理費用を削減しています。

こちらが、オイル漏れを起こしていたエンジンのオイルクーラーです。
弁当箱のような形をした部品になり、周辺にはオイルが池のように溜まっておりました。

このオイルクーラー付近には、タービンへの吸入空気量を制御しているシャットオフモーターが取り付けられており、オイル漏れの影響で内部不良を起こしてしまいエンジン不調(エンジンストール)の原因になりますので、オイル漏れの早期修理が必要になります。

修理作業後、入念にロードテストを行い症状が改善している事を確認し作業完了となりました。
マーキーズでは、今回の様な重整備の他にトラブルシューティングや板金塗装等も行っておりますので、お車の事でお困りの場合お気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせは、電話、メールの他にラインでも承っております。

皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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