マリオットマーキーズ整備ブログをご覧いただきありがとうございます!
以前運営していたブログをリニューアルして今回からベンツ整備スタッフ技術ブログになります。
より深く、不良箇所及びのピンポイントでの修理状況をご紹介していければと思います。
愛車のどこかが調子が悪い・・・、年数が経過しているので心配・・・などなどメルセデスベンツのことで気になることはお気軽にご相談ください!
今回は最近多い、メルセデスベンツ EクラスW212「オイル漏れ」にスポットをあてて紹介したいと思います。
ぜひ、ご参考下さい。
ベンツの定番!?オイル漏れ
輸入車には必ずと言っていいほど遭遇する故障事例・・・それがオイル漏れです。
点検や車検時に気付く事もありますが、進行しているケースですと煙の発生や駐車場に染みが残るようになります。
では、さっそく状態を見ていきましょう!
車輛はメルセデスベンツEクラスW212ですが、V6ディーゼルエンジン搭載モデルです。
エンジン形式で言うと642のタイプになります。
漏れてくる個所はオイルクーラーですが左右Vバンクの真ん中に取り付けられており、当時オイルクーラー漏れが多かったS600の漏れ方と同様になります。
当然、エンジンルームを覗いても漏れている箇所は分かりません。
リフトアップしアンダーカバーを外すとどれほど漏れているかを確認出来ます。
ミッションの脇からオイルパンまで全体的に濡れており、ベンツ修理の経験が浅いとオイルパンパッキンの交換やリヤクランクシールの交換で作業されてしまいます。
しかし、漏れている箇所が違うのでオイル漏れは止まりません。
マーキーズではノウハウがありますので、どこからオイルが流れてくるかで判断が出来ます。
このあたりのノウハウはあまり公開させたくない箇所で・・・次の機会にご説明するかもしれません!!
ベンツオイル漏れ点検 エンジン上部脱着
まずは、エンジン上部の補機類、要するに吸気系のダクト関係、インレットマニホールド一式、マニホールド及びターボユニットまで全て脱着していきます。
Sクラス S600ですとシリンダーヘッドを左右脱着しますので、それに比べれば簡単ですが。
そして補機類関係を全て外すと真ん中に見えてくる長方形のアルミケースがあります。
オイルクーラー本体
そう!これがオイルクーラーなんです。しかも交換するのはオイルクーラーの裏に付いている、
パッキン2つ!これを交換するために、あらゆる部品を脱着していくんです。当然冷却水やオイルなどの油脂類も抜けてしまいます。また、脱着に伴い、再使用できないホースやガスケット・オーリングなどの部品が必要になります。
642エンジンの場合はオイルクーラーからのオイル漏れにより、周辺の部品まで損傷しアクセルが反応しない・加速しない等の二次災害へ発展していきますので点検などで気付いた方は早急な修理をお勧めします。
次回もメルセデスベンツで多い故障事例を紹介致しますのでお楽しみに!