車検でご入庫頂きました、EクラスのE320グレードです。
W211型は特に多くの車検点検実績があす車種です。
点検を進めて行くとドライブシャフトブーツから内部グリスが漏れ出ている事が分かりました。
この状態では保安基準不適合となり、車検の取得が出来ませんので修理が必要です。
ドライブシャフト両端は自由に可動出来るジョイントになっていますが、動きの滑らかさを維持する為に多量のグリスが使用されています。
そのグリスをゴムブーツを使用し外に出さない構造となっています。ドライブシャフト脱着には画像のように沢山の接続を外す必要が有ります。
上記は取り外されたドライブシャフトです。両端に近い部分に蛇腹になった箇所がドライブシャフトブーツになります。
ゴムのブーツですので、経年により硬化し亀裂が入ったり、ゴム痩せにより隙間が大きくなりグリス漏れを引き起こします。
ゴムパーツは使用にかかわらず、経年劣化する部分です。
ブーツバンドを外し、ブーツを取り外し、内部を分解後に洗浄を行い新しいグリスと共にブーツを組み付けていきます。
組み付けが完了すると、外した時とは見違えるほどの状態になります!
ジョイント部分は滑らかさを取り戻し、動きにスムーズさが蘇りました。
車両側にドライブシャフトを組み込み、走行テストを実施すると走行状態にも滑らかさが伝わってくる様です。
今回はグリス漏れ修理が趣旨でしたが、スムーズな動きを取り戻す一石二鳥の整備となっています。