車内を快適な空間にしてくれるのに欠かせない機能がエアコンです。最新のベンツは電子制御化が進みエアコンも例外ではなく簡単には診断ができません。
昔であればコンプレッサーのON・OFFなど目視で確認できましたが、近年の車は常にONになっていて内部で切り替えを行っています。診断するにはテスター完備が大前提であるとともに、各センサーからの信号、実測値を把握しながら故障診断を導き出せるノウハウ・技術が必要になります。
エアコンが効かなくても我慢すれば乗れると思っていませんか?「カーエアコン」が故障している車で移動すると熱射病の危険性があります。外気温が高くない時期でも、室内はあっという間に温度が上がり危険です。また雨や冬の日には曇ってしまったガラスのままの状態では、視界不良や拭きあげに気を取られてしまい、事故に繋がる危険性があります。
「カーエアコン」というと、夏の暑い時期に使用する「クーラー」としての機能を思い浮かべると思いますが、実は「エアコン」は「エアーコンディショナー」というだけあって、ほぼ一年を通して酷使しているのです。
家庭用のエアコンと車のエアコンは基本的に原理は同じです。しかし家庭用でクーラーガスを補充することはあまりありませんよね。では、なぜ車の場合は補充などが必要になるのか?答えはこうです。
車のエアコンは、各パーツを車両に取り付けるためのつなぎ目がたくさんあり、常に振動などの悪影響下に置かれています。そのため、どうしても配管のつなぎ目や飛び石などの原因でコンデンサーなどに損傷受けガスが漏れてしまいます。だから、「ガスが減った」=ガス漏れなのです!定期的に補充して乗るのではなく、根本的な箇所を修理をするのはもちろん、シーズン中に突然効かなくなった等のトラブルを防ぐためにも、定期的な点検と確実な修理を行いましょう。
エンジンベルト廻りより異音が出たとの事で入庫いただきましたGLSクラスです。
点検を進めていくと、エンジンVベルトがかかっているエアコンコンプレッサーのプーリ部分より異音が確認出来ました。
コンプレッサー内のベアリング動作不良により異音が出ており、この部品はプーリ単体で部品供給も無く交換する事が出来ないのでアッセンブリー交換になります。お客様と相談して純正部品だと高額になりますので良品のOEM品にて交換して無事異音も消えました。
エアコンの効きが悪いとのご用命のMLクラスです。エアコンのガス圧を測定する事が出来るマニホールドゲージを使用しエアコンシステム内のガス圧を測定します。今回はどうやらガス漏れが発生しているようでした。
漏れに関しては見えないガスが相手ですのでガスに色を付ける薬剤やガス検知テスター等を使用して点検していきます。今回はコンプレッサー本体からの漏れを発見しましたので交換修理になりました。
また同時に劣化が見られたOリング一式を交換し作業完了です。効きも回復し無事ご返車する事が出来ました。
エアコン効かず、また車内異臭で御入庫頂いたEクラスです。
点検の結果ダッシュボード奥にあるエバポレーターと呼ばれるエアコン部品不良と判明しました。異臭の原因もそれから漏れるガスの臭いによるものでした。
ダッシュボード内部にある部品ですので交換にはダッシュボードAssy脱着、エアコンユニットAssy脱着が必要になります。重整備になり時間を頂いてしまいましたがしっかりと修理する事が出来ました。
ベンツ整備の際に気になってくるのはやはり費用。
弊社では創業以来30年以上に渡るベンツの修理実績を基に、適正価格で整備を行なっております。まずはお気軽にご相談ください。
こちらではメルセデスベンツ・AMGクラス別の修理費用一覧をご紹介すると共に、各クラスごとの整備ポイントなどもあわせてご紹介しています。