No.144 Sクラス W220 S55AMG ABCオイル漏れ修理
ABC故障のW220のご入庫です。ABCフルードの漏れもありますので、まず漏れ修理を最優先で行います。というのもオイル漏れが有る時点で車高が下がる原因となる為漏れ以外の原因で車高が下がっていても現時点では診断不可能に近い為です。症状から推測する事はできますが…
診断の結果オイル漏れは2か所から、ABCポンプ本体とメインのオイルホースからです。部品代も高額ですがホースに関しては交換にミッションを降ろす必要があり手間もかかります。幸い今回は漏れ修理にて無事車高落ちも治りお客様に喜んでいただけました。
Gクラス W463 エンジン不調修理
エンジン振動、アイドリング中のハンチング症状にて修理依頼です。
直6エンジン搭載モデルの年式が古いタイプは現在の様なPCを使ったテスターでは無く、旧タイプのテスターを使用します。しかし、チェック出来る範囲も狭いので、経験とノウハウを生かし、各センサー等の実測値で確認していきます。後はマニュアルで基準値との比較にて原因を絞っていきます。
今回はエアマスセンサーの信号電圧が低い事が確認できました。交換すると調子も復活。作業完了です。
No.143 Cクラス W203 A/Tオイル漏れ修理
リフトアップして漏れ個所を断定していきます。車両を上げると早速アンダーカバーがビショビショです。オイルの色、粘度からみてATFの様です。アンダーカバーを外すとやはりA/Tオイルパンパッキンから漏れていました。漏れが進みATFの油量が減少すればA/Tの滑りや最悪A/T破損に繋がる場合もあります。見つけ次第修理が良しですね!今回はパッキンとEGSカプラーと呼ばれるパーツを交換して作業完了です。
No.142 SLクラス W230 SL55AMG 足回り異音修理 故障
試運転を行うとゴーーーーという様な体に響くような異音がしています。この音の感じはハブベアリング異音です。早速リフトに挙げて診断を行います。
タイヤを揺するとカタカタとガタが出ています。ハブベアリングはタイヤの回転を直に受け持つベアリングですので摩耗するとダイレクトに異音に繋がります。今回は前側左右のベアリングを交換して作業完了です。
No.141 CLSクラス W219 CLS55バッテリー警告灯点灯シテイコウジョウデ
メーター上にバッテリー警告灯が点灯しているとの修理依頼です。
メーターセンターの液晶にバッテリーマークと「シテイノコウジョウデテンケン」と表示が出ています。DASにてテスター診断実施します。W211、W219型はメインとサブ2つのバッテリーを協調制御し通常時から緊急時までカバー出来るように設計されています。テスター上でエラーを確認し、原因と思われるリレーをテスターにて強制作動させながら実測値を測定、原因を詰めていきます。
今回は予想通り制御用のリレー不良とそれに伴いサブバッテリーの劣化が判明しました。それら2つを交換して作業完了です。
No.140 Sクラス W220 S500 エンジン警告灯点灯修理
まずはDASにてテスター診断実施。エンジンECUにはカムセンサーのエラー入力がありました。
カムセンサーとはカムシャフトと呼ばれるエンジン内部パーツの回転角度を監視するセンサーです。DAS上にて実測値を確認するも全く信号を発信していない状態でした。今回は原因のカムセンサーを交換して作業完了です。
No.139 MLクラス W163 足回りブーツ切れ修理 交換
弊社独自の診断項目を元に診断を進めていきます。法定12か月点検をベースにメーカー、車種ごとの独自装備や弱点等を盛り込んだものです。今回発見した不良個所はベースである法定点検にも引っかかるポイント、足回りのブーツ切れです。足回りには多くのボールジョイントがあり、それらをゴミや水から保護するのがブーツの役割です。今回の様に切れてしまうと内部のグリスが飛び出し、代わりに水気や砂などが侵入、ジョイントにガタが出てしまいます。人間で言う関節痛と同じような原理です。今回はタイロッドと呼ばれる部分が切れていましたので該当箇所を交換、アライメントを修正して作業完了です。
No.138 Eクラス W212 エンジンオイル漏れ修理 故障
発売から徐々に年数も経ち、弊社へのご入庫も年々増えているW212ですが、基本的な造りは先代W211から引き継いでいますので弱点、故障個所も似た所になります。
その中でも定番中の定番としてはこのカムセンサー&カムアクチュエーターからのエンジンオイル漏れ。エンジン前部に取り付けられたこれらのパーツから漏れ出します。
左右に2セットずつ取り付けられていますので数が多いですが、基本的にはオーリングのみで修理可能です。今回の車検診断時に発見、修理させて頂きました。
No.137 Cクラス W203 エンジン不調 エンジンチェックランプ点灯
エンジン不調とチェックランプ点灯にて修理依頼です。
まずはDASにてテスター診断実施です。車両に記憶されていたエラーは多数、各センサー類等のエラー信号です。実測値で見ても各々が変な動きをしているようです。
これはただの故障では無いと感じ、コントロールユニットを確認するとオイルが廻っていました。直4エンジンのW203の持病の一つですが、カムマグネットと呼ばれるパーツからオイル漏れし、漏れたオイルがが毛細管現象で配線の束を登っていってしまうのです。結果的に各センサーやアクチュエーター、最終的にはコントロールユニットまでオイルが廻り、至る所でショートを起こし今回の様な症状に陥ります。今回は何とか修理金額を抑える為お客様と念密に打ち合わせを行い、完全に駄目なセンサーとメインハーネス、漏れ個所のカムマグネットを交換、それ以外は清掃にて様子を見ることにしました。今回はまだ重症では無かったため無事症状も収まり、チェックランプも消灯しました。
No.134 Sクラス W221 S550 エアコン効き悪い修理
それでは診断開始です。非接触温度計を使用し、吹き出し口温度を測定。確かにやや温度が高いです。これでは炎天下では全く冷風に感じないはずです。次いでエアコンガスの圧力を測定。2カ所の圧力を測定することでエアコンのトラブルの大部分を診断する事ができます。もちろんDASテスターとの併用が前提です。測定の結果ガス漏れが考えられますので、特殊な蛍光塗料をシステム内に注入。この蛍光剤を使用し、漏れ個所を断定してきます。診断の結果A/Cコンプレッサー本体からのガス漏れを発見しました。オーリング等のパッキン部分ではなく、本体からの漏れでしたので今回は交換にて修理を行いました。