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メルセデスのラインナップでは唯一の1ボックスタイプのミニバンになります。初代VクラスW638「V230」「V280」、二代目W639「ビアノ」と経て、2014年1月に3代目となる現行W447へと続くロングセラーのモデルになります。駆動方式は初代の横置きエンジン＋トランスアクスル配置のFFと異なり縦置きエンジンのFRへと変更になっています。

日本仕様車専用に開発した2.2リットル直列4気筒ブルーテックディーゼルエンジンの651型を採用しトランスミッションは7速に多段化したAT「7G-TRONIC PLUS」を採用し燃費性能を向上させています。ラインナップは「V220 d トレンド」、「V220 d」、「V220 d アバンギャルド ロング」、「V220 d アバンギャルド エクストラロング」の4グレードから後に「V220 d スポーツ ロング」と「V220 d スポーツ」が追加設定となりました。

車格の割に足廻りやブレーキの容量が少々足りていない面が否めず、ブレーキの消耗が早いイメージを持ちます。足廻りのアーム類ももう少し大きい物をチョイス出来れば、必然とゴムブッシュなども大きくなり耐久性に優れたモデルになるのではないかと思います。また、エンジンも未だにモアパワーを求めてしまうイメージを持ちますが、車内を広々と使用するコンセプトの為に大きいエンジンは懸念されている事が分かります。

初代からウィークポイントとされてきた冷却水廻りの不具合やサスペンションなどの弱さは改善が見られているように思われますが、基本レイアウトに変更が大きく見られない事を考えますと、今後そういった故障が発生してくる可能性は否めません。